01転職を決意したきっかけ
医学部卒業後、都内の大学病院で婦人科の常勤医として7年勤務してきました。研究と臨床の両立で30代前半まで来ましたが、当直回数が月10回以上と多く、自分のライフプラン(結婚・出産)を考えると今の勤務形態を維持するのは難しい状況でした。最大の動機は、民間病院の婦人科常勤医に移籍することで、当直回数を月4〜5回に抑え、出産・育休取得実績のある職場で長期キャリアを描きたいと思ったことです。大学病院の年収は800万円前後で頭打ちでしたが、民間病院の婦人科常勤医なら年収維持しつつ勤務環境を大きく改善できると先輩医師から聞いていました。同期の女性医師が大学病院に残り、結婚・出産の機会を逃すケースを複数見てきたこともあり、30代前半のうちに勤務環境を整える決断が必要だと感じていました。婦人科医として女性のライフサポートに関わる仕事を、自分自身のライフも整えながら続けたい思いが原点でした。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは、大学病院から民間病院への移籍が婦人科医局では珍しいパターンで、教授や先輩からキャリアダウンと見られがちな点でした。医師ドットコムの担当者と相談して、「民間病院移籍は女性医師のキャリア継続パターンとして年々一般化しており、出産・育休取得実績で見れば民間のほうが優位です」とデータを示しながら、医局と家族に説明する材料を整えました。次に大変だったのは、面接で結婚や出産の予定について遠回しに聞かれた場面が複数あったことです。直接的な質問は法律的にグレーですが、「ライフプランの見通し」といった文脈で聞かれることが多くありました。担当者と事前に回答を擦り合わせておき、「ライフイベントの予定に関わらず、長期的に婦人科医として働き続けたい」と一貫して回答することで、面接官の不安を払拭できました。担当者の女性視点の助言が回答の説得力を補強してくれました。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
工夫したのは、応募先病院ごとの女性医師在籍率・産休育休取得実績・当直免除制度の有無を事前にリサーチして整理したことです。担当者が病院ごとの直近5年の女性医師動向データを共有してくれ、応募先の優先順位付けに役立てました。次に工夫したのは、婦人科の症例構成を民間病院のニーズに合わせて整理したことです。大学病院での7年分の症例を、外来診療・手術(腹腔鏡・帝王切開)・周産期管理に整理し、民間病院が即戦力として求める領域に焦点を当てて提示しました。担当者から「民間病院は外来集患力と手術件数のバランスで評価される」と教わり、その通り念入りに準備した結果、書類通過率が大幅に上がりました。職務経歴書では、研究実績だけでなく、外来診療の患者満足度や女性患者のリピート率といった民間病院視点の指標も追加して、即戦力としての評価軸を意識した内容に整えました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
医師ドットコムの担当者は30代後半の女性で、女性医師のキャリア相談に特化したキャリアコンサルタントでした。初回面談で「大学病院婦人科から民間病院婦人科への移籍は、30代前半女性医師のライフキャリア両立の王道パターンです」と方向付けてくれたのが、その後の活動の自信につながりました。応募先病院の女性医師在籍率・産休育休取得実績・当直免除制度の有無を、各病院ごとに事前にリサーチしてくれた点が他社では得られない支援でした。最終的に内定を得た都内民間病院では、当直月4回以下・出産時の休職制度利用可・婦人科外来枠の安定確保という条件を、すべて担当者が書面化交渉してくれました。年収は810万円維持でしたが、当直減と勤務環境改善を考慮すると実質的な待遇は大幅に向上しました。女性医師同士の口コミも生で聞ける関係性は、ライフキャリアを意識した活動には大きな価値でした。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願の民間病院婦人科常勤医に移籍できたこと、当直回数が月10回から月4回に激減し自分のライフリズムを取り戻せたこと、出産・育休取得実績のある職場で長期キャリアの足場が整ったこと、婦人科外来枠が安定確保されて専門性を維持できることです。30代前半のうちに勤務環境を整えられたのは、長期キャリアの観点で大きな財産です。担当者の女性視点の助言も大きな心の支えになりました。悪かったのは、医師ドットコムの女性医師向け担当者の人数が限られており、希望担当者にアサインされるまで時間がかかったことです。担当者の質には個人差があり、女性医師キャリアに踏み込める方かどうかで支援の質が大きく変わる印象です。また、産業医転身など臨床医以外のキャリアパスの提案は薄めで、選択肢を広げたい場合は他社併用が現実的でした。
06もう一度同じ転職をするか
はい
念願の民間病院婦人科移籍ができ、当直負担減と勤務環境改善を実現できました。30代前半のうちに勤務環境を整えられたので、長期キャリアの観点で迷わず同じ選択をします。担当者の女性視点の助言が決定的でした。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
30代前半女性医師で、大学病院常勤の当直負担に疲弊している方には、まず女性医師キャリア相談に特化した担当者がいるエージェントを選ぶことを強くおすすめします。一般的な医師向けサービスは常勤継続を前提とした提案が多く、女性医師ならではの当直頻度・夜勤体制・出産時の休職制度といった条件への踏み込みが浅いケースが多いです。次に、応募先病院の女性医師在籍率・産休育休取得実績・当直免除制度の有無を事前にリサーチしておくことが必須です。担当者に病院ごとの直近5年の女性医師動向データを依頼すれば、優先順位付けに役立ちます。職務経歴書では、研究実績だけでなく、外来診療の患者満足度や女性患者のリピート率といった民間病院視点の指標も追加してください。最後に、面接で出やすい結婚・出産の質問には、「ライフイベントの予定に関わらず長期的に働き続けたい」と一貫して回答することで、面接官の不安を払拭できます。