01転職を決意したきっかけ
医学部卒業後、京都の大学病院から大阪の市中病院へ進み、循環器内科の常勤医として14年勤務してきました。臨床力は十分積み上げてきましたが、40代前半に入り両親の介護が現実的な課題になり、神戸の実家に近いエリアで働きたい思いが強くなりました。最大の動機は、地元神戸近郊のクリニックに移籍することで、両親の介護対応の機動性を確保しつつ、循環器内科医としての臨床力を活かしたいと思ったことです。市中病院の常勤医年収は900万円前後でしたが、阪神間の循環器系クリニックの院長代理ポジションなら1100万円以上は十分狙えると先輩医師から聞いていました。妻とも相談して、子どもの転校タイミングと両親の介護タイミングを重ねて、神戸への家族移住を含めた人生再設計の決断をしました。地域医療への貢献も40代以降のキャリアテーマとして魅力的でした。家族・地元・キャリアの3つを揃える機会と捉えました。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは、関西エリアの地元密着案件の情報収集でした。一般的な医師向けサービスは関東案件が中心で、関西の中堅クリニック・地域密着病院の案件は紹介数が限られていました。医師ドットコムの担当者と相談して、関西の医療機関ネットワークを活かした非公開案件を中心に紹介してもらい、効率的に活動を進められました。次に大変だったのは、神戸近郊の循環器系クリニックの院長代理ポジションは在籍医師との人間関係が決定要素になる点でした。スキルマッチだけでは決まらず、院長との個別面談を複数回重ねて相性を確認する必要がありました。担当者が院長との顔合わせの場を3回以上設定してくれ、医療方針・診療スタイル・地域連携の考え方を丁寧に擦り合わせる時間を作ってくれました。最終的に院長と相性の良いクリニックに着地でき、移籍後の業務立ち上がりもスムーズでした。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
工夫したのは、応募先クリニックごとの地域医療連携の構図を事前に調査したことです。阪神間の循環器疾患の患者フロー、近隣病院との連携体制、紹介元・紹介先の関係性を地図と組織図で整理し、面接時に提示しました。担当者から「関西の地域医療は連携の人脈勝負です」と助言され、自分のキャリアで築いてきた京都・大阪の医師ネットワークが新クリニックでも活かせる構図を可視化しました。次に工夫したのは、循環器内科の症例構成を地域開業医のニーズに合わせて整理したことです。大学病院・市中病院での症例数だけでなく、心房細動・心不全・高血圧管理といった地域医療で需要の高い疾患群への対応経験を強調しました。担当者からは「クリニック移籍は症例の専門性よりもプライマリ対応力で評価される」と教わり、その通り念入りに準備した結果、面接ベースでオファー率6割という高い成果に着地できました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
医師ドットコムの担当者は40代男性で、関西在住・関西の医療業界12年以上のキャリアコンサルタントでした。初回面談で「関西での地元密着クリニック転身は、40代前半循環器内科医のキャリア再設計の王道パターンです」と地域事情を踏まえて方向付けてくれたのが、その後の活動の自信につながりました。神戸近郊のクリニック5件をピックアップしてくれ、その中から院長との相性・地域連携体制・診療スタイルの3軸で2施設に絞り込みました。最終的に内定を得た神戸市内のクリニックでは、年収1150万円・週4日勤務・休日当番制(月1回)・院長代理ポジションという条件を、すべて担当者が交渉してくれました。担当者が関西在住のため現地に同行して案内してくれ、通勤動線や周辺環境までその場で確認できた点も他社では得られない支援でした。関西の医師同士の口コミも生で聞ける関係性は大きな価値でした。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願の神戸近郊クリニック移籍ができたこと、年収が900万から1150万に上がったこと、両親の介護対応の機動性を確保できたこと、子どもの教育環境も神戸の希望校に移せたこと、循環器内科医としての臨床力を地域医療に活かせる立場になったことです。家族・地元・キャリアの3つを揃えられた人生再設計でした。担当者の関西医療業界への深い理解も大きな安心材料でした。悪かったのは、医師ドットコムの主軸が常勤・院長代理クラスの案件のため、関西エリアのクリニック非常勤掛け持ち案件はやや薄い印象でした。多施設の掛け持ちを組み合わせたい医師には選択肢が限られます。また、関東圏のハイクラス案件は他社のほうが豊富で、全国転居を視野に入れる場合は他社併用が現実的でした。
06もう一度同じ転職をするか
はい
念願の神戸近郊クリニック移籍ができ、両親の介護対応と臨床力継続を両立できました。家族・地元・キャリアの3つを揃えられた人生再設計の機会だったので、迷わず同じ選択をします。担当者の関西医療業界への深い理解が決定的でした。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
40代前半関西出身の循環器内科医で、地元戻り・地域医療への貢献を考えている方には、まず関西の医療機関ネットワークを持つエージェントを選ぶことを強くおすすめします。関西の中堅クリニック・地域密着病院の案件は、関東中心のサービスでは紹介数が限られており、地元密着の専門性を持つ担当者でないとアクセスできない非公開案件が多いです。次に、応募先クリニックごとの地域医療連携の構図を事前に調査し、自分の医師ネットワークが新クリニックでも活かせる構図を可視化してください。関西の地域医療は連携の人脈勝負で、スキルマッチだけでは決まりません。院長との個別面談を複数回重ねて相性を確認する時間を必ず取ることも必須です。最後に、循環器内科の症例構成を地域開業医のニーズに合わせて整理し、プライマリ対応力で評価される視点に切り替えてください。家族・地元・キャリアの3つを揃える再設計の機会と捉える価値があります。