01転職を決意したきっかけ
医学部卒業後、都内の大学病院で内科系の常勤医として10年勤務してきました。研究と臨床の両立で30代後半まで来ましたが、当直の負担が年々重くなり、家庭との両立も難しい状況が続いていました。最大の動機は、複数のクリニック非常勤を掛け持ちする勤務形態に切り替えることで、当直負担を減らしつつ年収も維持・向上できる道を探りたいと思ったことです。大学病院の常勤医の年収は800万円前後で頭打ちでしたが、内科系クリニックの非常勤を週3〜4日組み合わせれば1100万円以上は十分狙えると先輩医師から聞いていました。妻とも相談して、生活リズムを整えて家庭時間を確保する方向に大きく舵を切る決断をしました。常勤を辞めるのは大きな決断でしたが、30代後半は体力・家庭・キャリアのバランスを取り直す最後のタイミングだと感じていました。臨床経験を活かしながら働き方を再設計したいというのが、転職活動の出発点でした。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは、常勤から非常勤掛け持ちへの勤務形態切り替えに対する周囲の理解を得ることでした。所属していた大学病院では、常勤を辞めることはキャリアの後退と見る文化が根強く、教授に相談しても勤続を強く勧められました。エムスリーキャリアの担当者と相談して、非常勤掛け持ちは医師のキャリアパスとして年々一般化しており、年収・QOL両面で優れた選択肢ですとデータを示しながら家族と職場に説明する材料を整えました。次に大変だったのは、複数のクリニック非常勤を組み合わせる際の通勤動線・診療科目・勤務時間の調整でした。1日2クリニックの掛け持ちは現実的か、週末当直を入れるかなど、複雑なシミュレーションを担当者と何度も繰り返しました。最終的に都内3クリニックを週3日・1日1施設で組み合わせる形に着地し、当直も月1回の救急バイトに抑えられました。担当者の細やかな調整力が活動の質を決定づけました。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
工夫したのは、複数クリニックの非常勤を組み合わせる際の通勤動線と診療科目の最適化でした。エムスリーキャリアの担当者と一緒に、最寄り駅・通勤時間・診療内容(一般内科・循環器・健診)の3軸でクリニック候補を絞り込み、週単位のシミュレーション表を作りました。1日2クリニックの掛け持ちは移動負担が大きいことが判明し、週3日・1日1施設の形に変更しました。次に工夫したのは、面接時に提示する自身の専門領域・臨床実績の整理です。内科専門医・指導医資格・大学病院での症例数を表形式でまとめ、各クリニックの院長に提出しました。これにより面接が短時間で済み、複数施設の面接を効率的にこなせました。担当者からは医師の非常勤掛け持ちは個別シミュレーション設計が9割と教わり、その通りの結果になりました。診療科目を内科系に絞ることで、移籍後の業務立ち上がりも早く、初日からスムーズに診療に入れました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
エムスリーキャリアの担当者は40代男性で、自身は医師ではないものの医師業界10年以上のキャリアコンサルタントでした。初回面談で大学病院常勤からクリニック非常勤掛け持ちへの転換は、30代後半内科医の王道パターンですとデータを示しながら方向付けてくれたのが、その後の活動の自信につながりました。複数クリニックの組み合わせシミュレーションも、担当者が候補施設を10件ピックアップしてくれ、その中から通勤動線・診療科目・院長の人柄の3軸で3施設に絞り込みました。最終的に決まった3クリニックは、すべて院長との相性が良く、移籍後も良好な関係を築けています。年収交渉も、各クリニックの相場と私の経歴を踏まえてここまでは出せる水準ですと具体的に提示してくれ、3施設合算で年収1150万円相当の条件で着地できました。担当者の業界知識と細やかな調整力は他社では得られない水準でした。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願のクリニック非常勤掛け持ち形態に転換できたこと、年収が800万から1150万に上がったこと、当直負担が月1回まで激減し家庭時間を確保できたこと、診療科目を内科系に絞れて業務負担も軽くなったことです。30代後半で体力・家庭・キャリアのバランスを取り直せたのは大きな財産です。担当者の業界知識と細やかな調整力も大きな安心材料でした。改善余地は、エムスリーキャリアの主軸は医師専門の案件のため、医療業界以外のキャリアパス(製薬・行政・コンサル)の提案は薄めだった点です。臨床医として継続する前提のサービス設計で、業界転換を考える医師にはやや選択肢が偏ります。また、クリニック非常勤案件は首都圏中心で、地方在住の医師には選択肢が絞られる懸念もあると感じました。
06もう一度同じ転職をするか
はい
念願のクリニック非常勤掛け持ち形態に転換でき、年収アップと家庭時間の確保の両方を実現できました。当直負担が月1回まで激減し、診療科目も内科系に絞れたので、迷わず同じ選択をします。担当者の細やかな調整力が決定的でした。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
30代後半内科医で、大学病院常勤の負担に疲弊している方には、まずクリニック非常勤掛け持ちへの転換を検討することを強くおすすめします。常勤を辞めることはキャリアの後退ではなく、医師のキャリアパスとして年々一般化している王道の選択肢です。次に、医師専任のキャリアコンサルタントがいるエージェントを選ぶことが必須です。複数クリニックの組み合わせは個別シミュレーション設計が9割で、通勤動線・診療科目・院長の人柄の3軸で候補を絞り込む細やかな調整力が求められます。診療科目を内科系に絞ることで、移籍後の業務立ち上がりも早く、複数施設の面接も効率化できます。最後に、家族と職場への説明材料として、非常勤掛け持ちは年収・QOL両面で優れた選択肢ですとデータを示せる準備が大切です。30代後半は体力・家庭・キャリアのバランスを取り直す最後のタイミングだと考えてください。