01転職を決意したきっかけ
新卒で大手メーカーに入社し、企画・マーケ職として12年勤務してきました。出産前は新製品の企画リーダーを任され、年収500万円弱で安定していました。子どもが生まれて1年の育休を取得し復職したのですが、時短勤務という理由でメインの企画業務から外され、補佐的な業務中心の異動を打診されました。社内では「時短勤務者はサポート役」という暗黙の文脈があり、復帰3か月で自分のキャリアが止まる感覚を強く持ちました。同じメーカー業界の企画職で、時短勤務でもメイン業務を任せてもらえる環境を探したいというのが転職活動を始めた最大の動機です。子どもが小学生になるまでの数年間、時短を維持しつつキャリアの蓄積を止めないことが私の最優先事項でした。35歳を超えての転職、しかも時短希望という条件のため、活動は長期戦になるだろうと覚悟していました。長期的に働き続けるための環境を真剣に探そうと決めました。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは、時短勤務希望を最初から開示するか、内定後に交渉するかの判断でした。他の総合型エージェントだと「時短は内定後に交渉しましょう」とアドバイスされましたが、それでは入社後にメイン業務から外される懸念がぬぐえません。リクルートの担当者と相談して、時短勤務実績ありの企業に絞り、応募段階から時短希望を明示する方針に切り替えました。書類段階でフィルタされる企業が増える代わりに、面接に進む企業は本気で時短人材を採用したい企業に絞られ、結果的に活動効率は上がりました。次に大変だったのは、面談で子どもの預け先や夫の協力体制を遠回しに聞かれた場面が複数あったことです。担当者と事前に「保育園の延長保育と夫の在宅勤務体制で17時退社後の業務は引き継ぎ可能」と一貫した回答を擦り合わせ、面接官の不安を払拭できました。担当者自身の経験談が回答の説得力を補強してくれました。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
工夫したのは、時短勤務でも成果を出した実績を職務経歴書で数値化したことです。育休前の企画リーダー時代のプロジェクトを、チームサイズ・売上貢献・期間という3軸で数値化し、限られた時間で成果を出す働き方の証拠として提示しました。次に、復職後の補佐業務でも「社内会議の運営効率化」「部門横断のナレッジ共有」といった付加価値業務を切り出し、時短勤務者でも組織貢献できる事例として書き加えました。応募企業ごとに志望動機もカスタマイズし、「貴社の時短勤務実績データを見て、時短でも企画メイン業務を任せていただける環境と判断しました」と、企業側のデータを引用する形で書きました。担当者から「時短勤務実績の数値を引用すると、企業側も本気度を感じて選考が進む」と教えてもらい、その通りの結果になりました。書類通過率は当初3割でしたが、5回ほどブラッシュアップして後半は6割を超えるようになりました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
リクルートエージェント女性向けの担当者は40代前半の女性で、自身も2児のワーキングマザーで時短勤務経験者でした。初回面談で「時短勤務でメイン業務を任されるパターンは、メーカー業界では年々増えています」とデータを示しながら方向付けてくれたのが、その後の活動の自信につながりました。また、子どもの預け先や夫の協力体制の質問への答え方も、自身の経験談を交えて教えてくれ、回答の説得力が大きく上がりました。最終的に内定を得たメーカー企業では、時短勤務(10時〜16時)でも企画リーダー業務を任せる、在宅勤務週2日可、子どもの病気時の有給フレキシブル取得可という条件を、すべて担当者が交渉してくれました。年収交渉も480万から620万への引き上げ(時短考慮後で600万相当)と提示してくれ、希望以上の条件で内定を得られました。共感度の高い担当者がいるだけで、転職活動のメンタル負担が大幅に軽減されました。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願の時短可・メイン業務継続の企画職に転身できたこと、年収が480万から620万に上がったこと、在宅勤務週2日可・子どもの病気時の有給フレキシブル取得可という働き方の自由度を手に入れられたことです。30代後半既婚子ありの転職は厳しいと思っていましたが、適切なサービスを使えば十分に可能だと実感しました。担当者の共感度の高さも大きな心の支えになり、長期戦の活動を最後までやり切れたのは担当者のおかげです。悪かったのは、リクルートの女性向けサービスは時短勤務希望・育休復帰前提のワーキングマザー向け求人に偏っており、独身女性や子どもがいない女性には選択肢が偏ると感じるかもしれない点です。また、求人量は本体(リクルートエージェント無印)と比べると絞り込まれているため、視野を広く取りたい場合は本体併用が必須でした。
06もう一度同じ転職をするか
はい
念願の時短可・メイン業務継続の企画職に転身でき、年収アップと働き方の自由度の両方を手に入れられました。子どもが小学生になるまでのキャリア蓄積を止めずに済むので、迷わず同じ選択をします。担当者の共感度の高さも決定的でした。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
30代後半既婚子ありで、育休復帰後の時短勤務先を探している方には、まず「女性向け特化のエージェントサービス」を利用することを強くおすすめします。他の大手総合エージェントだと「時短は内定後に交渉」と方向付けられがちで、入社後にメイン業務から外される懸念があります。女性向けサービスなら、応募段階から時短希望を明示しても通せる企業を非公開求人として持っており、活動効率が大幅に上がります。次に、職務経歴書では育休前の実績を「限られた時間で成果を出す働き方の証拠」として数値化し、復職後の補佐業務でも付加価値業務を切り出して書き加えてください。時短勤務でも組織貢献できる人材像が明確になります。最後に、面談で出やすい子どもの預け先や夫の協力体制の質問には、具体的な体制と業務引き継ぎの仕組みを一貫して回答することで、面接官の不安を払拭できます。担当者と回答を事前に擦り合わせることが鍵です。