01転職を決意したきっかけ
商社の経理部で20年勤務してきましたが、47歳というタイミングで、自分のキャリアの最終章を商社内で完結させるか、それとも別ステージに挑戦するかを真剣に考えていました。商社内では経理部長として安定したキャリアを継続できる立場でしたが、急成長フェーズのベンチャー企業のCFO候補として、自分の20年の経理・財務スキルを最大限に活かす経験を積むことが、人生最後のチャレンジとして相応しいと考えました。子どもたちも大学生・社会人になり、家族の経済的な負担が一段落していたタイミングでもありました。新しい挑戦への意欲が、転職活動の原動力でした。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは「商社経理」と「ベンチャーCFO候補」のスキルセット・経験の違いを乗り越えることでした。商社経理は安定した業務プロセスの中で正確性が問われる仕事ですが、ベンチャーCFOは未確定の業務を自ら設計し、監査法人・主幹事証券・上場審査部門との折衝を含む幅広い経験が求められます。リクルートエージェントの担当者と職務経歴書を5回書き直し、「子会社管理・連結決算経験」を「複数法人のガバナンス設計経験」、「監査法人対応」を「外部ステークホルダーマネジメント」と翻訳することで、ベンチャー側の評価軸に合わせた書類に仕上げました。書き直し後は書類通過率が大幅に改善しました。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
職務経歴書では、商社経理20年の経験を「ベンチャーCFOに必要な機能別経験」という観点で再構成しました。「決算業務」を「資本市場への開示準備能力」、「税務対応」を「税務戦略立案経験」、「予算管理」を「事業計画作成・モニタリング体制構築」と翻訳しました。面接では「ベンチャーCFOとして最初の100日で何をするか」を必ず聞かれるので、応募企業3社の事業内容を詳細に分析し、それぞれに合わせた100日プランを準備。リクルートエージェントの担当者と模擬面接を3回行い、ベンチャー文化への適応を語る訓練を徹底しました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
リクルートエージェントの担当者は40代後半の男性で、ハイクラス案件を10年以上担当してきたベテランの方でした。「ベンチャーCFO候補は経理・財務の最高峰のキャリアです。あなたの20年の経験は十分に通用します」と最初に言ってくれたのが、本当に心強かったです。応募から内定までの7ヶ月間、月2回のペースで対面ランチを設定してくれ、毎回の面接の振り返りと次回への調整を丁寧にサポートしてくれました。担当者の強みは「総合型ならではの選択肢の幅広さ」で、ベンチャーCFOだけでなく事業会社CFO・経理部長クラスまで含めた12社の比較資料を作ってくれ、客観的な判断材料を提供してくれました。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願のベンチャーCFO候補として実務の現場に入れたこと、年収はほぼ同等を維持できたこと、入社後すぐに上場準備プロジェクトに参画できる機会を得られたことです。商社時代と比べて、自分の意思決定が会社の運命を直接左右する重みを日々感じる仕事になりました。後悔は、もう少し早く動いていれば、もう一段大きな企業の経営層ポジションで入れたかもしれない点。45歳より47歳は確実に選択肢が狭まる感覚があるので、決断のタイミングは早いほうが良いと痛感しました。家族の経済状況が一段落するタイミングを待ちすぎたかもしれません。
06もう一度同じ転職をするか
はい、もう一度同じ転職をします
念願のベンチャーCFO候補として実務の現場に入れたこと、年収を維持しつつ新しいステージに挑戦できたことを考えると、迷わず同じ選択をします。40代後半でも、求めればハイクラス・業界変更のキャリアを実現できることを証明できた経験でした。次は数年後にIPOを実現することが、自分の最後の挑戦になります。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
40代後半のハイクラス・業界変更を考えている方には、必ず「総合型エージェントと特化型エージェントの併用」をお勧めします。リクルートエージェントのような総合型は求人量の絶対値が業界トップで、ベンチャーCFOだけでなく事業会社CFO・経理部長クラスまで含めた幅広い選択肢を比較できます。JACなど特化型と併用すれば、独占案件にもアクセスできます。職務経歴書は「20年の業務経験の羅列」ではなく「目指す職種に必要な機能別経験」として再構成することが重要です。総合型担当者には、経理・財務分野の専任担当を指名できないか初回面談で確認するのがおすすめです。