01転職を決意したきっかけ
大手銀行で25年勤務し、支店長として5年経験を積んできました。47歳のタイミングで、自分のキャリアの最終章をどう設計するかを真剣に考えていました。銀行の中で本部長クラスに昇格する選択肢もありましたが、急成長フェーズのフィンテック企業のCFO/COO候補として、自分の25年の金融経験と支店経営の知見を最大限に活かす経験を積むことが、人生最後のチャレンジとして相応しいと考えました。子どもたちもすでに大学生・社会人になり、家族の経済的な負担が一段落していたタイミングでもありました。新しい挑戦への意欲と、これまでの経験を社会に還元したいという気持ちが、転職活動の原動力でした。
02転職活動で一番大変だったこと、どう乗り越えたか
もっとも大変だったのは「銀行支店長」と「ベンチャー経営層候補」のスキルセット・期待値の違いを乗り越えることでした。銀行支店長は確立されたビジネスモデルの中で目標を達成する立場ですが、ベンチャー経営層は未確定の業務を自ら設計し、組織カルチャーの形成・採用・資金調達戦略を担う幅広い経験が求められます。リクルートダイレクトスカウト経由のヘッドハンターと職務経歴書を5回書き直し、「支店長として年間収益10億円を達成」を「PL責任者としての経営経験」、「支店100名の組織マネジメント」を「組織カルチャー形成・採用戦略設計経験」と翻訳することで、ベンチャー側の評価軸に合わせた書類に仕上げました。
03書類・面接で工夫したこと、効果があったテクニック
職務経歴書では、25年の銀行経験と5年の支店長経験を「ベンチャー経営層に必要な機能別経験」という観点で再構成しました。「リテール・法人融資の意思決定」を「資本市場との折衝経験」、「支店の人事評価・採用」を「組織開発・人材戦略設計能力」、「年間収益10億円規模の経営」を「ベンチャー企業の意思決定スケール感覚」と翻訳しました。面接では「最初の3ヶ月でCOOとして何をするか」を必ず聞かれるので、応募企業3社の事業内容を詳細に分析し、それぞれに合わせた100日プランを準備。リクルートダイレクトスカウト経由のヘッドハンターと模擬面接を4回行い、ベンチャー文化への適応を語る訓練を徹底しました。
04エージェント担当者とのやり取りで印象に残ったエピソード
リクルートダイレクトスカウトで最も印象に残ったのは、50代前半の男性ヘッドハンターとの3ヶ月に及ぶ伴走でした。自身も銀行からフィンテックベンチャーに転身した経歴を持つ方で、「同じ道を歩んだのでわかります、銀行25年の経験は確実に評価されますよ」と言ってくれたのが本当に心強かったです。最終内定後の年収交渉では、ストックオプション付与の条件もあわせて交渉してくれ、IPO実現時の経済的なリターンも視野に入れた契約条件で決着しました。「銀行員のセカンドキャリアは40代後半が動き始めの最後のチャンス」というアドバイスが、活動全体の指針になりました。
05転職して良かったこと/後悔していること
良かったのは、念願のフィンテック経営層として実務の現場に入れたこと、年収はほぼ同等を維持しつつストックオプション付与により将来的なリターンを得られる契約条件を獲得できたこと、自分の25年の金融経験を急成長企業で活かせる手応えを得られたことです。銀行時代と比べて、自分の意思決定スピードが10倍速くなり、判断の重みも段違いになりました。一方で、もう少し早く動いていれば、もう一段大きな企業の経営層ポジションで入れた可能性もあったと感じます。45歳より47歳は選択肢が変わってくる感覚があるので、決断のタイミングは早いほうがいいと痛感しました。
06もう一度同じ転職をするか
はい、もう一度同じ転職をします
念願のフィンテック経営層として実務の現場に入れたこと、ストックオプション付与でIPO時の経済的リターンも視野に入れられたことを考えると、迷わず同じ選択をします。40代後半でも、求めれば経営層キャリアを実現できることを証明できた経験でした。次は数年後にIPOを実現することが、自分の最後の挑戦になります。
07これから同じような状況で転職する人へのアドバイス
40代後半の経営層キャリアチェンジを考えている方には、必ず「ハイクラス特化スカウト型サービス」を主軸に据えることをお勧めします。リクルートダイレクトスカウトは年収1000万以上のエグゼクティブ層への独占的アクセスを持っており、エージェント経由では出会えない経営層案件に巡り会えます。doda Xも併用するとさらに選択肢が広がります。職務経歴書は「過去の業務経験の羅列」ではなく「目指す職種に必要な機能別経験」として再構成することが重要です。年収交渉も必ずヘッドハンター経由で行うこと。ストックオプション付与など、年収以外の経済的条件も交渉できる場合があります。