01転職を決意したきっかけ
メーカー法務として10年勤務してきましたが、社内では契約レビューが中心で、訴訟や複雑な交渉案件に踏み込む機会が限られていました。育休復帰後の3年間で自分のスキルがほぼ横ばいだと感じ、専門性を更に伸ばせる環境への移籍を真剣に考え始めました。法律事務所のパラリーガル職なら、訴訟や知財などより専門的な領域に踏み込めると考え、転職活動を始めました。子育てとの両立も大事な条件で、フルリモートではなくとも時短勤務や柔軟な勤務時間制度を持つ事務所を探すことが優先事項でした。
※年収はアンケート回答のレンジ中央値で表示しています。実額ではありません。
メーカー法務として10年勤務してきましたが、社内では契約レビューが中心で、訴訟や複雑な交渉案件に踏み込む機会が限られていました。育休復帰後の3年間で自分のスキルがほぼ横ばいだと感じ、専門性を更に伸ばせる環境への移籍を真剣に考え始めました。法律事務所のパラリーガル職なら、訴訟や知財などより専門的な領域に踏み込めると考え、転職活動を始めました。子育てとの両立も大事な条件で、フルリモートではなくとも時短勤務や柔軟な勤務時間制度を持つ事務所を探すことが優先事項でした。
一番大変だったのは「メーカー法務」と「法律事務所パラリーガル」のスキルセットの違いを乗り越えることでした。最初に応募した5社のうち書類通過は2社のみ。職務経歴書をメーカー法務の業務羅列で書いていたため、法律事務所の人事には魅力が十分伝わっていませんでした。リクルートエージェントの担当者から「契約レビューの量と精度、社内法務での部署横断調整能力は、士業事務所でも価値が高い」とアドバイスをもらい、職務経歴書を事務所側の視点で読める形に書き直しました。書き直し後の通過率は約3倍に改善しました。
職務経歴書では、契約レビュー件数(年間200件)と契約類型(売買・委託・ライセンス・NDA等)を具体的な数値と一覧で記載しました。また、社内法務での経験を「事業部門との折衝経験」「経営層への報告経験」と書き換え、法律事務所の弁護士をクライアントとして対応する場面で活きるスキルとしてアピールしました。面接では「メーカー法務とパラリーガルの違いを理解した上で、どの経験が転用できるか」を整理して語ったのが効果大でした。リクルートエージェントの担当者と1回の模擬面接で、士業事務所特有の質問パターンを事前に対策できたのも安心材料でした。
リクルートエージェントの担当者は30代女性で、自身も育休復帰経験者でした。初回面談で「お子さんが小さいうちは時短勤務必須」「夜間の電話対応は不可」など、私の生活制約を一つひとつ確認してくれ、それを企業側にも事前に伝えてくれたのが助かりました。応募から内定までの3ヶ月間、毎週金曜日に進捗共有のメールを送ってくれ、子育てで忙しい平日でも自分のペースで活動を進められました。最後の内定先を決める際も、3つの事務所の働き方を時短可否・残業時間・産育休取得実績で比較表化してくれたのが客観的な判断材料になりました。
良かったのは、法律事務所のパラリーガル職に就けたこと、専門性を高められる環境に身を置けたこと、時短勤務が認められたことです。年収はほぼ同じですが、専門スキルの成長速度が前職とは比べ物にならないほど早く、入社3ヶ月で訴訟関連業務にも踏み込めるようになりました。後悔は、もう少し早く動いていればよかった点。育休復帰直後の体力的にきつい時期に動くべきだったかは判断が難しいですが、子どもが小学生になった今のタイミングで動けたのは、結果的には正しかったと思います。働き方の柔軟性は職場による差が大きいので、入社前に詳細な確認が重要です。
専門性を高められる環境への移籍ができ、子育てとの両立条件も満たせたので、もう一度同じ選択をします。30代後半・育児中の女性でも転職は十分可能だということを身をもって証明できた経験でした。動いて本当によかったと思います。
既婚女性で、子育てと専門性向上の両立を考えている方には、まず自分の譲れない条件を3つ以内に絞ることをお勧めします。「時短勤務必須」「残業月20時間以内」「産育休取得実績あり」のような具体的条件を、エージェントの初回面談で明確に伝えれば、提案精度が劇的に上がります。リクルートエージェントのような大手の総合型エージェントを1社、MS-Japanのような士業・専門職特化エージェントを1社の組み合わせがおすすめです。専門職分野の非公開求人へのアクセスは、特化型と総合型の併用で広がる印象でした。