01転職を決意したきっかけ
外資メーカーで法人営業を10年やってきましたが、業界自体の成長率が鈍化しており、年収も頭打ちになりつつありました。子どもが2人とも私立中学への進学を希望しており、今後5年で教育費がピークを迎えるため、年収を伸ばせる業界への移籍が必要だと判断しました。成長産業であるSaaS・IT業界の法人営業に絞って動き始めましたが、37歳・業界未経験という壁の高さは想定以上でした。家族との将来設計とキャリアの両立を考えた結果、思い切って動くことを決意しました。
※年収はアンケート回答のレンジ中央値で表示しています。実額ではありません。
外資メーカーで法人営業を10年やってきましたが、業界自体の成長率が鈍化しており、年収も頭打ちになりつつありました。子どもが2人とも私立中学への進学を希望しており、今後5年で教育費がピークを迎えるため、年収を伸ばせる業界への移籍が必要だと判断しました。成長産業であるSaaS・IT業界の法人営業に絞って動き始めましたが、37歳・業界未経験という壁の高さは想定以上でした。家族との将来設計とキャリアの両立を考えた結果、思い切って動くことを決意しました。
もっとも大変だったのは「37歳・業界未経験」という壁でした。応募初期は書類通過率が3割未満で、自信を失いかけた時期もあります。JACの担当者と職務経歴書を5回書き直し、「外資メーカーでの予算規模をSaaSのARRに換算する」「個別案件をSaaSのディール構造に変換する」など、IT業界の人事に伝わる言語に書き換えたことで通過率が大幅に改善しました。30代後半の業界変更は、職務経歴書の「翻訳作業」が成功の8割を決めると痛感した時期でした。
職務経歴書では1社目をA4 4枚にまで詳細化し、定量実績(顧客数・売上比・利益率)を全て数値で記載しました。「外資メーカーで年間1.5億円の予算管理」を「SaaSのARR1.5億円規模の顧客アカウントマネジメントが可能」と言い換え、「新規開拓案件8件成約」を「ARR数千万円規模の新規ディール8件をクローズ」と置き換えるなど、業界用語の翻訳を徹底しました。面接では「最初の90日で何をするか」を企業ごとに3パターン用意し、入社後イメージを具体的に語れるよう準備しました。
JACの担当者は元々IT業界の出身で、私の質問にも事業構造レベルで答えてくれました。最後の年収交渉の場では、「お客様の市場価値は提示額より上です」と私の代わりに企業側に粘り強く交渉してくれ、結果的に+150万円の上乗せ。担当者の覚悟と業界知識が交渉の成否を分けると実感したエピソードでした。一次面接前にも、その企業のCROの公開インタビューを共有してくれ、面接で「貴社のCROが語っていた戦略について」と切り出せたのが面接官の印象を大きく変えたと感じています。
良かったのは、年収が前職比+200万円に上がり、子どもの教育費の見通しが立ったこと。成長業界で新しい知識が日々増え、市場価値の伸びを実感できることです。SaaS業界特有のディール構造や、ARR・チャーン率といった指標を日常的に扱えるようになり、市場価値の上昇を体感しています。後悔は、もう少し早く動いていれば、もう一段上の役職で入れたかもしれない点。30代後半より40代は確実に選択肢が狭まる感覚があるので、決断のタイミングは早いほうがいいと痛感しました。
結果的に年収・成長環境・働きやすさのすべてが改善したので、迷わず同じ選択をします。むしろ30代後半のうちに動いたことが好結果につながったので、タイミングも含めて正解だったと感じています。
30代後半の業界変更は決して遅くないですが、「言語の翻訳」を担当者と徹底することが鍵です。自分の経験を新業界の用語に書き換える作業を、最低5回は職務経歴書で繰り返してください。あとは年収交渉力のあるエージェント(JAC・ビズリーチ等)を必ず1社入れること。総合型だけだと年収を上げる交渉が弱くなりがちなので、特化型との併用が必須です。年収レンジで言うと700万以上を目指す方であれば、JACは欠かせない選択肢だと思います。